重要事項説明はココを見るべし!超重要ポイントを解説【前編】

【まずは】重要事項説明って何?
重要事項説明とは、購入物件の重要な情報や契約内容について買主へ説明するものです。
必ず不動産取引のプロである宅地建物取引士が行うよう、法律で定められています。
略して「重説(じゅうせつ)」と呼ばれます。

編集部
重説を受ける日の流れや心がまえは、こちらのコラムでどうぞ!
重説の内容は主に、
- 不動産の表示(住所など)
- 土地や建物に関すること
- 売買契約に関すること
- その他の重要なこと
の4部構成です。
重説の書面は約14ページにおよぶ大作で、すべて読み合わせるだけでも1時間、長いと1時間半近くかかります。
専門的な小難しい話を、1時間もきくのはかなり大変ですよね。
今回は★5レベルのゼッタイ!見てほしいポイントを前・後編でご紹介します。
重説を受ける前に、聞き逃せないポイントをおさえておきましょう!
見るべきポイント・その1 -物件の設備・ルール-
重説の中盤、4部構成のうち「②土地や建物に関すること」で出てくる内容です。
物件の設備や使用上のルールについて説明されます。
購入後の暮らしに直結する部分なので、すでに把握済みの情報ばかりかもしれません。
担当者からきいていた情報と相違がないか確認しておきましょう。
「飲用水・電気・ガスの供給施設および排水施設の整備状況」
電気・ガスなどのライフラインに関する設備の説明です。
電気
電気の項目にある「一括受電方式」って聞きなれない言葉ですよね。
一括受電方式とは、マンション全体で1つの電力会社と契約を結ぶもの。
電力会社をご自身で選ぶことはできませんが、マンション全体で電気をまとめ買いするため、各住戸が個別に契約するより電気代が安くなることがあります。
「専有部分の用途その他の利用の制限に関する規約等の定め」
用途制限(事務所利用や民泊など)やペットの飼育制限があるかどうかがわかります。
ペット
犬やネコはペット可物件でも、頭数やサイズの制限がある場合があります。
大型犬や多頭飼いをする人は、細かいルールまで確認しましょう。
「計画修繕積立金等に関する事項」/「通常の管理費の額」
この項目では、
・修繕積立金がいくら貯まっているのか
・購入予定の部屋に滞納がないか
を見ておきましょう。
滞納金
自分が買う部屋でなくても、マンション内で滞納金があると不安に感じるものですよね。
しかし、築年数や総戸数次第では多少の滞納があっても、あまり神経質になる必要はありません。
滞納している所有者がいるからといって、ほかの所有者の負担が増えるわけではないからです。
滞納金の扱いが、
・管理規約でどのようなルールになっているか
・管理組合がどういった対応をしているのか
確認しておくといいでしょう。
「その他」
その他の項目には、
・管積金以外に必要なお金(自治会費など)
・管積金の改定予定
・インターネットやテレビの設備状況
などが記載されています。
特にインターネットは、入居後にトラブルになりやすい項目。
インターネット回線の業者以外に、お部屋までの配線方式も確認しておくと安心です。

編集部
「インターネットの配線方式って何があるの?」と思ったら、こちらのコラムをどうぞ!
重説の内容、当日チェックだけで大丈夫?
重説は売買契約の直前に行われるケースがほとんどで、書面も当日手渡しが一般的です。
(担当者へ依頼すると2、3日前にもらえることもあります。)
しかし、今回ご紹介した内容は購入後の暮らしに直結することばかり。
重説当日に「初めてきいた!」とあわてないよう、検討の段階でチェックしておきたいポイントです。
物件のチェックリストに加えて、事前に確認をすませておきましょう。

編集部
「重説前にどうやって調べたらいいの?」と思った方は、こちらのコラムをどうぞ!
【まとめ】購入後の暮らしに直結するポイントばかり!不安を残さないように
前編では、購入後の暮らしやすさに直結する重要ポイントをご紹介しました。
あいまいな理解のままだと、のちのちトラブルにつながりやすい部分です。
不安な点を残さないよう、わからないことは遠慮なく質問して解消してくださいね。
長くなったので、続きは後編で!
売買契約とその他の重要事項に関するチェックポイントをご紹介します。
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