マンション買うなら知っておきたい不動産のルール!番手って何ですか?

高額で1点モノという性質から、不動産は「買いたい!」と思ってすぐ購入できるものではありません。
「購入申込書(買付申込書)」を記入して、購入の意思を書面で残す必要があります。
とはいえ、購入申込書を書いた=購入できるとはならないんです。
今回はマンションを買うなら知っておきたい不動産の買い方ルール、番手についてご紹介します。
番手って何?
番手とは売買交渉の優先順位のことです。
不動産はすべて1点モノなので、ほしい人全員に売ることができません。
そのため、購入希望者の中で交渉の順番を決めて、取引が円滑に進むようにしています。
1番手ってどうやって決まるの?
申込者の中で
①購入申込書
②住宅ローンの事前審査結果
のセットを最初にそろえた人が1番手になる、というのが一般的です。
(※現金一括の人は購入申込書の記入のみでOKです。)
とはいえ、これはあくまで一般的なルール。
明確な定義がなく、番手の決め方は仲介会社や売主の考えが反映されます。
会社や売主によって
・申込のタイミングが近い人がいたら、全員がそろってから条件を比較して決める
・事前審査なしで購入申込書を出した順番で決める
・申込者の人柄を見て決める
など、決め方はさまざまです。
「同じタイミングで内見した人がいる」など、同物件を検討していそうな人がほかにもいる場合は、どうやったら1番手になれるか確認しておくと安心ですね。
担当者に
「番手はどうやって決まりますか?」
「どうやったら物件を押さえられますか?」
と質問してみましょう。
事前審査の銀行はどこでもいいの?
これも不動産会社次第で考え方が変わりますが、
①メガバンク
②不動産会社経由
で事前審査を申し込むことをオススメします。
①メガバンクの理由
メガバンクの事前審査結果が、最も信用度が高いからです。
よほどのことがない限り、事前審査をクリアできれば本審査も問題ありません。
(本審査で結果が覆る場合の例として本審査までに他で借入をした、嘘の申告をした、支払いの延滞をしたなどが挙げられます。)
ネット銀行やフラット35は比較的審査がゆるいので、事前審査が通っても本審査で否決されるケースが多々あります。
契約までしたのに住宅ローンが組めなかったという可能性を避け、「本審査まで通してください」といわれることが多いです。
ネット銀行やフラット35は本審査結果が出るまで1カ月近くかかることもあるので、その間に売れてしまうかもしれません。
審査の精度が高く、3日~1週間程度で結果のわかるメガバンク利用をオススメします。
②不動産会社経由
不動産会社側も銀行側も担当者が手続きに慣れているので、対応がスムーズです。
スケジュールの融通をきかせてくれることもあるので、少しでも早く結果を出すためにも不動産会社にまかせてしまいしょう。
事前審査を出したからといって、最終的にどの金融機関で借りるかはあなたの自由です。
しかし、スピード感も大事な購入申込の段階では、不動産会社を頼って効率的に手続きを進めましょう。
1番手をとられてしまった…もうあきらめた方がいい?
1番手がついてしまった場合、2番手の人が購入できる可能性は10~20%といったところでしょうか(体感的に)。
可能性がゼロではないので、2番手だとしても申込はして1番手がキャンセルした場合にそなえましょう。
(1番手がキャンセルしたのに、自分が申込をしていなかったために他の人に買われたとなると、悔しくて夜寝れなくなるかもしれないですよね。)
一方で、80%の確率で買えないので、次の物件探しを進めることも大事です(申込はしたうえで)。
もっと良い物件に出会えるチャンス!と気持ちを切り替えましょう。
【まとめ】番手は不動産ならではのルール!決め方を把握しておこう
「番手がつく」という考え方は、あまりなじみがないことだと思います。
高額&1点モノな特性をもった不動産だからこそ「すごく気に入ったけど即決できない、一旦持ち帰って検討したい」というケースもよくあることです。
そんな時に1番手の決め方を確認しておくと安心ですし、決断できた時にさっと行動に移すための準備もできます。
不動産ならではの買い方を知って、後悔のない物件購入をしてくださいね!
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