引越し準備はまだ早い?!売買契約後~引渡しまでの流れ

ご希望の物件の売買契約成立、おめでとうございます!
契約後は引渡しまでの間に引越し準備を進めたり、新居用の家具や家電を探したりしたくなってしまいますよね。
でも、ちょっと待って!
それが優雅にできるのは、残念ながら現金一括で購入する方のみです。
住宅ローンで住まい購入をするなら、引渡し日までに住宅ローンの本審査と契約を完了しなければなりません。
今回は契約後~引渡しまでのスケジュールと必要書類について解説します。
売買契約から引渡しは3ステップ
住宅ローンで住まいを購入する場合、引渡しまでは3ステップで完結します。
引渡しまでは1カ月~1カ月半ほど余裕がありますが、いつ何をするか把握して期日に遅れないようにしましょう。
3ステップを簡単に説明すると…
ステップ①:住宅ローンの本審査申込
・売買契約書で定めた「融資承認取得期日」までに承認をもらいましょう。
・審査非承認の場合は、早めに不動産会社へ連絡を!
ステップ②:住宅ローンの契約
・住宅ローンの契約をし、抵当権を設定します。
・契約の金融機関によって、店舗へ行かなければならない場合があります。
ステップ③:引渡し
・残金を支払い、所有権の移転登記を行います。
・火災保険への加入を済ませておきましょう!
ステップ①~③までの詳しい内容は、下記でご説明します。
①住宅ローンの本審査申込
売買契約が終わったら、まずは住宅ローンの本審査に申し込みが必要です。
売買契約書に記載の「融資承認取得期日」までに、本審査の承認がもらえるように手続きを進めてください。
融資承認取得期日は、売買契約からおよそ2~4週間後に設定されています。
本審査の結果は1~2週間程度で出ますが、金融機関からゆっくり検討している時間はないかもしれません。
各金融機関の特徴などは事前に調べておき、あらかじめ用意できる書類は準備しておきましょう。
<本審査申込に必要な書類等>
・本審査申込書
・団体信用生命保険申込書兼告知書
・住民票
・課税証明書
・源泉徴収票
・身分証明書(免許証、パスポート等)
・保険証
・実印または認印
・印鑑登録証明書(実印が必要な場合)
※ の書類はマイナンバーカードがあれば、コンビニ等で取得できます。
本審査は、金融機関の窓口またはネットでも申し込みできます。
ネット申し込みは、住宅ローン契約時の印紙代が窓口申し込みよりも割安です。
借入額によりますが、5,000円~1万5,000円ほど安くなるので、浮いたお金で美味しい焼肉を食べに行きましょう!
②住宅ローンの契約(金銭消費貸借契約)
住宅ローン契約のことを「金銭消費貸借契約(略して金消・きんしょう)」といいます。
契約自体はネットでも可能ですが、抵当権設定のために金融機関の店舗へ行かなければならない場合があります。
司法書士に抵当権設定を依頼するため、本人確認と委任状への署名が必要だからです。
引渡し日も金融機関へ出向く必要があるため、短期間に平日2日間、休みをとらないといけないかもしれません。
早めに日程を確認して、仕事との調整を行ってくださいね。
<金銭消費貸借契約時に必要な書類等>
・住民票
・身分証明書
・実印
・印鑑登録証明書
・売買契約書
・重要事項調査報告書
・収入印紙(印紙代は借入額により異なる)
③残金支払い・引渡し
金銭消費貸借契約のおよそ3~5日後に、住宅ローンの実行が可能(金融機関が借入額を準備し、残金の支払いができる)になります。
引渡し日当日は金融機関の店舗で、
・所有権移転のための手続き(委任状に署名し、移転登記は司法書士が行います。)
・残金の支払い(銀行→買主の口座、買主の口座→売主の口座へと現金を振り込みます。)
・売主の着金確認(着金の確認がとれたら、主な手続きは完了です。)
・鍵の引渡し
・マンションの管理組合関連の書類記載(管理組合員変更届等を記入します。)
・アフターサービス等の説明
を行っておしまいです。
所要時間は1~2時間程度です。
月末の金曜日など、金融機関が混み合う日は着金までに時間がかかり、所要時間が長くなる場合があります。
また、引渡し日は売買契約で定められています。
期日に支払いができるよう金融機関の担当者とスケジュールを調整してください。
<引渡し時に必要な書類等>
・住民票
・身分証明書
・実印
・印鑑登録証明書
・残金振込先口座の通帳、キャッシュカード
(※最近は通帳の発行がない金融機関もあるので、その場合は銀行に確認が必要です。)
引渡し日までにやっておくとよいこと
引渡し日までに火災保険に加入しておきましょう。
引渡し日からご自身の所有となるため、引越しまでの間に何かあった場合の対策として加入をオススメします。
(※加入していなくても、住宅ローンの契約に影響はありません。)
選んでいる時間のない人は、金融機関があっせんしてくれる火災保険に加入する手もあります。
住宅ローン利用者割引などの特典があり、引渡し日にその場で契約可能です。
<コチラもお忘れなく!>ライフラインの開始手続き
住宅ローンとは関係ありませんが、電気・水道・ガス・インターネットといったライフライン関係の契約も引渡し前に済ませてしまいましょう。
引渡し日にそのまま引越し予定の場合はもちろん、引越しまで時間がある人でも採寸や掃除に行ったりしますよね?
「せっかく行ったのに使えない!」とならないように、引渡し日から利用できるように手配しておくことをオススメします。
【まとめ】スケジュールと必要書類の確認を忘れずに!
売買契約から引渡しまでは約1カ月~1カ月半の時間がありますが、その間に
・住民票などの取得のために役所へ1回
・抵当権設定、引渡しのために金融機関へ2回
行かなければなりません。
「1カ月以上もあるなら余裕!」と思うかもしれませんが、仕事をしながらだとなかなか大変です。
事前にスケジュールと必要書類を確認して、期日に送れることがないよう準備を進めてくださいね。
新生活のスタートを気持ちよく始められるよう、引渡しまであと少し頑張りましょう!
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