まずは知っておきたい!物件探し~引き渡しまでの流れ

「マイホームがほしいけど、どうやって買うんだろう?」
「まずはSUUMOで検索?不動産屋さんにいくべき?」
多くの人にとって、住まい購入は人生で1・2回の大イベントです。
いつ、何をしたらいいの?と不安にならないように、まずはマンション購入の流れを知っておきましょう!
今回は引き渡しまでの流れを7つのステップでお話しします。
ステップ① 条件整理&資金計画
実際に物件を探し始める前にやっておきたいのが、条件整理と資金計画です。
「どんな暮らしがしたいか」と「いくらのマンションなら無理なく買えるのか」がわかっていないと、いつまでも物件を決められません。
決められないだけでなく、予算オーバーで返済が苦しくなったり、自分のライフスタイルにあってない物件を買ってしまうかもしれません。
まずは条件と予算をはっきりさせましょう。
100%希望をかなえてくれるマンションはなかなかありませんが、優先順位を明確にしておくことで理想に近い物件が見つかります。
ステップ② 不動産会社&物件探し

「不動産会社をわざわざ探すの?」と思われるかもしれませんが、失敗しないマンション購入には不動産会社選びが重要です。
関連記事「結局、業者選びが大事!?信頼できる不動産会社の探し方」
物件探しはポータルサイトと不動産会社を上手に活用しましょう。
ポータルサイトは、一度にたくさんの物件を見られるのが魅力ですね。
どのエリアにどんな物件があるのか、イメージをつかむようなつもりで眺めてみましょう。
いろいろ見比べることで「○○はいいけど、××は好きじゃない」など、自分の条件もより具体的になっていくと思います。
また、不動産会社は、業界の人でないと見ることができない「レインズ」というインターネットシステムで物件情報を共有しています。
個人ではアクセスできない情報をもっているので、条件を伝えて紹介してもらいましょう。
条件が具体的になっているほど、理想に近い物件を紹介してもらえます。
理想にあった物件かは自分で判断できますが、不動産的に買ってよい物件かは判断に迷うもの。
ここはプロの力を活かして、アドバイスしてもらいましょう。
ステップ③ 内見
いいなと思う物件に出合ったら、内見に行きましょう。
事前に「何をポイントに見るのか」を決めておくと効率よく見学できます。
チェックリストをつくって、さらに不動産会社の担当にききたいこともまとめておくと、見忘れ・質問し忘れがなくなります。
マンション内だけでなく、周辺環境も忘れずに確認してください。
何がポイントになるかは人によって異なりますが、マンションの管理体制と売主は必ずチェックしましょう。
管理体制の確認

共用ポスト・掲示板・ゴミ置き場・駐輪場などがきれいに整理されているかをまずは見ましょう。
管理体制や住民のマナーが表れる部分です。
室内がいくら素敵でも、共用部が荒れているマンションは避けたほうがいいかもしれません。
また、希望度が高い物件は、修繕積立金の貯蓄額と長期修繕計画もチェックしてください。
「管理に関する重要事項調査報告書」と「長期修繕計画」の資料を担当者に依頼して取り寄せましょう。
売主の確認
リノベ済みマンションの場合、売主は買取再販業者という業者のことが多いです。
住んでからの安心は、売主からの保証やアフターサービスの内容にかかっています。
どんな売主なのか、どんな保証があるのかを調べておきましょう。
ステップ④ 購入申込&事前審査
買いたい物件が見つかったら「購入申込書(買付証明書)」を書いて、購入の申し込みをします。
不動産は高額な取引なので、口約束だと「いった・いわない」が大きなトラブルにつながります。
購入申込書はそれを防ぐために書く書類です。
価格や引渡し日など、売主と交渉したい条件があれば、希望の内容を申込書に書きましょう。
住宅ローンを利用する場合は事前審査を行い、その結果も送ります。
購入申込書と住宅ローンの事前審査結果がそろったタイミングで、買主の申し込みが完了です。
人気物件は、申込書を出していても事前審査の結果待ちをしている間に売れてしまうこともあります。
中古マンションはスピード勝負な面もあるので、物件探しをしつつ銀行の選定や必要書類の準備も進めましょう。
購入申し込み&事前審査については、こちらのコラムもご覧ください。
ステップ⑤ 重要事項説明・売買契約
売主との交渉が終わり、「あなたに売ります!」と返事が来たらいよいよ契約です。
契約書の前に「重要事項説明」といって物件に関する重要な事柄の説明を受けます。
内容は物件の所在地や面積、使用上の取り決めなどの基本的なことから、法律上の制限や取引条件など、多岐にわたります。
専門用語ばかりなので、事前にどんなことを説明されるのか知っておくと当日の話もわかりやすくなります。
「そんなのきいてない!」とあとからトラブルになりやすいところなので、気になることはどんどん質問しましょう。
当日は全部で2~3時間近くかかり、終わるとぐったりするかもしれません。
長引く可能性もあるので、あとに予定は入れない方がいいですね。
また、このタイミングで手付金を支払います。
支払いは銀行振り込みの場合もありますが、「現金でもってきてください」というケースもあります。
(仲介会社や売主によって対応はケースバイケースなので、事前に確認が必要です。)
数百万の支払いになることもあるので、早めに準備しましょう。
(物件価格4,000万円の場合、手付金は200~400万円が一般的です。)
ステップ⑥ 住宅ローンの本審査
売買契約が無事に結べたら、契約で定められた期日までに住宅ローンの本審査を行います。
事前審査がOKでも本審査で落ちてしまうこともあるので、複数の銀行に申し込みをしましょう。
購入申込書と一緒に出した事前審査の銀行でなくても問題ありません。
候補にしていたローンを複数申し込んで、より条件のいいものが選べるといいですね。
また、「この日までに本審査の承認を受けてください」という融資承認取得期日が決められています。
本審査は通常1~2週間かかるので、期日までに結果がもらえるよう早めに申請しましょう。
スケジュールに無理があると感じたら、すぐに仲介会社か売主へ相談してください。
住宅ローン審査が1つも通らなかったらどうなるの?
あってほしくないことですが、すべての銀行で審査が通らなかったということも考えられます。
そういう場合に備えて、契約を白紙にできる「ローン特約」がついていることが一般的です。
ローン特約が実行されると、契約が白紙になるので、支払った手付金も返金されます。
融資承認取得期日までに融資OKの返答がもらえなかった場合、契約書に記載の契約解除期日までに仲介会社または売主会社へ連絡してください。
ステップ⑦ 住宅ローン契約・引き渡し

住宅ローンの審査が終わったら、ローン契約をして物件価格の残金・諸費用を支払います。
物件価格の残金は、もともとの販売価格から手付金分を差し引いた額のこと。
諸費用とはマンション購入時にかかる税金やローンの手数料、仲介手数料などを指します。
「え、諸費用って何?」と思った方。
そうです、マンションは物件価格だけでは買えません。
諸費用は物件価格の7~10%が目安です。
ステップ①の資金計画の段階で、諸費用もふまえて予算を立てましょう。
ローン契約と同時に、所有権移転と抵当権設定の登記も行います。
登記は、銀行か売主側が提携している司法書士に依頼することが多いです。
当日は1時間程度で終わりますが、契約は銀行の営業日の平日に行なわれます。
前もって、仕事などのスケジュール調整をしておいてください。
契約日までにやっておくこととして、火災保険の加入があります。
ほとんどの住宅ローンで加入が必須となっているので、忘れずにすませておきましょう。
【まとめ】先を見越して早めに準備しよう!
今回はマンション購入の流れについてお伝えしました。
物件探しにかける時間は人それぞれですが、購入申し込みをしてから引き渡しまでは1か月半~2か月程度かかるのが一般的です。
「けっこう時間があるな」と思うかもしれませんが、やることがたくさんあって申し込み後から一気に忙しくなります。
やるべきことを事前に把握して、早めの準備・行動を心がけましょう。
あなたのリノベマンション探しが順調にいくよう、応援しています!
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