住宅ローンが選べない!金利以外に何を見たらいい?

資金計画の段階で迷うのが、住宅ローンのこと。
「できるだけ金利の安い銀行で借りたい!」と思う方が多いのでは?
もちろん金利は重要なポイントですが、広告の金利を比べるだけではお得な銀行選びにならないことも。
今回は、住宅ローンの銀行選びのポイントについてお話しします!
お得な銀行ってあるの?

「どの銀行で借りるのがお得になるのか」
だれしも気になることだと思いますが、残念ながらどんな人でもお得になる銀行はありません。
借り方や個人の信用情報、物件などの条件によって、同じ銀行でも適用金利が異なるからです。
広告の適用金利がいくら低くても、それが自分に適用されるかは申し込んでみないとわかりません。
金利だけに注目せず、総合的に見て自分に合った銀行を選びましょう。
どうやって選ぶ?住宅ローン・銀行選びのチェックポイント
自分にあった住宅ローンや銀行を選ぶには、次の点をチェックしましょう。
住宅ローンの種類
住宅ローンには大きく分けて、民間の銀行が提供する民間ローンと公的機関と民間金融機関がコラボして提供するフラット35があります。
- 民間ローン
審査は厳しいが、金利が低い。金利タイプも選べ、選択肢の幅が広い。
メガバンク・地方銀行・ネット銀行と銀行によっても特徴がある。
- フラット35
審査はゆるめだが、金利は高い。全期間固定型のみ対応。
住宅金融支援機構+民間の金融機関が提携し提供する。金融機関によって、手数料が異なる。
金利タイプ

金利タイプは、変動金利と固定金利にわかれ、
さらに固定金利は、全期間固定と期間選択型の2種類があります。
どの金利にするかで月々の返済額や総支払額が変わってきます。
- 変動金利
年2回金利が見直され、そのときの金融情勢によって金利が上下する。
借入額が少ない、早期繰り上げ返済をする予定の人向け。
- 固定期間選択型固定金利
一定期間、金利が固定になる。
期間終了後は変動金利または再度、期間固定にすることができる。
数年後に共働きになる、子どもが独立するなど、ライフプランの見通しが立っている人向け。
- 全期間固定金利
借入期間中ずっと一律の金利が適用される。
長期で借入したい、月々の返済額を安定させて安心したい人向け。
そのほかの比較項目
銀行の種類や金利に注目しがちですが、手数料や団信の内容でも総支払額に影響してきます。
トータルで見て自分にあった住宅ローンを選びましょう。
また、中古+リノベを考えている場合は、利用できる銀行が限られることがあるので確認が必要です。
初期費用に影響
- 融資手数料
ローンの事務手続きなどにかかる手数料。
借入額×〇%で計算する場合と一律〇万円と決まっている場合がある。
- 保証料
保証会社に支払うお金。一括払いと分割払いタイプがある。
融資手数料型より金利が高くなることが多い。
- 事務手数料
保証会社が行う事務手続きの手数料。融資手数料にふくまれ、支払いのない銀行も。
上記の3つは住宅ローンを利用する場合の手数料です。
銀行によって必要な手数料の組み合わせが変わります。
金利・その後の返済計画に影響
- 団信の内容
団信とは「団体信用生命保険」の略称。
返済中に死亡または高度障害状態になったときなどに、残りの支払いがゼロになる保険。
金利を上乗せすることで、三大疾病になったときにも支払いが免除されるなどの特約がつけられる。
民間ローンは団信の加入が必須だが、フラット35は団信なしでも利用できる。
- 繰り上げ返済手数料
無料~数万円までさまざま(店頭は有料、インターネット返済なら無料の場合も)。
100万円以上~など返済金額の制限がある銀行もある。
- その他、優遇サービス
銀行が提供しているほかのサービスを利用していると金利が下がる、などの優遇が受けられる。
中古+リノベするなら

- 融資上限
リノベーション工事費に住宅ローンを利用できても、「物件価格の〇%まで」と制限がある銀行も。
物件価格+工事費全額を借りられない場合があるので、自己資金が少ない場合は注意する。
- 融資実行のタイミング
住宅購入時一括、住宅購入時と工事完了時で分割など、融資のタイミングが異なる。
工事の着手金支払いでまとまったお金が必要になるので、自己資金でまかなえない場合は要確認。
フラット35は工事完了時一括払いのため、つなぎ融資になる(一般的に、フラット窓口の金融機関でセットで融資される)。
【まとめ】金利以外も比較して、納得できる住宅ローン選びを!
何十年という長いつき合いになる住宅ローン。
返済期間中に転職したり、子どもが生まれたり、ほかにも想定していない変化があるかもしれません。
まずはライフプランを立てて、いくら貯金ができるのか、いくらの返済ならできるのか、シミュレーションしましょう。
シミュレーションして納得した上で住宅ローンを選べば、返済中の安心感が違います。
総合的に見て、あなたにとって一番お得な銀行を探してくださいね。
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