「お客様相談室はあって当たり前じゃない」ってなんで?

何か商品を買ってわからないことやトラブルがあったときに、すぐ電話できて頼りになるお客様相談室。
家電や通販サイトでの購入など、相談室があるのが一般的になってきましたね。
しかし、リノベ済みマンションではまだまだあって当たり前のものではありません。
今回は、いざというとき必要な「お客様相談室」についてお話しします!
「お客様相談室」があんまりない理由
売主ごとに考え方や方針が異なるので、すべての売主に当てはまるわけではありませんが、あんまりない理由にはリノベ済みマンションの販売方法が大きく影響しています。
新築マンションと比較しながら、見てみましょう。
<新築マンションの場合> ・「ディベロッパー」と呼ばれるマンション開発事業者が企画、設計、買主への営業活動を行う。 ・マンションの建築も社内に建築部門を設け、自社で行っているケースが多い。 ・買主と直接接点があるので、購入後の不具合や相談なども対応する。 |
<リノベ済みの場合> ・売主である買取再販業者は物件の仕入れや企画を行うが、自ら買主へ営業することはあまりない。 ・物件のご案内や紹介などの営業活動は、基本的に仲介会社が行う。 ・リノベーション工事は、内装業者へ外注することが多い。実際の不具合対応は内装業者が行う。 |
売主自ら販売し、買主と直接の接点がある新築マンションと比べ、リノベ済みの場合は売主と買主の間に仲介会社が入ります。
また、工事も内装業者に任せているので、注文通りに見た目が仕上がっているかだけを確認して、どんな工事をしたのか具体的に把握していないなんてことも。
もし買主から問い合わせがあった場合、内容を確認するだけで買主→仲介→売主→内装業者と複数の業者を経由しないといけません。
会社としてはとても手間のかかることなので、売主がお客様相談室を置くことはまれなのです。
「お客様相談室」のメリットって?
お客様相談室のメリットなんてわざわざ言うまでもないかもしれませんが、リノベ済みマンションの視点で考えると次のようなメリットがあります。
①ワンコールでつながる

1つ目は、担当者とダイレクトにつながること。
お客様相談室がない場合を考えてみましょう。
お家に何かトラブルがあったとすると、まず仲介会社の担当に連絡をします。
仲介会社はそれを売主へ伝え、売主は内装業者に確認します。
ここまでですでに3コール。
1回でつながればいいですが、仕事中で出られなかったり、休みだったり、すぐには連絡がとれないかもしれません。
また、基本的に売主や内装業者が直接、買主へ連絡することはありません。
連絡が来たルート通って返答されるので、仲介会社からの連絡を待つ必要があります。
<お客様相談室がないデメリット>
・施工会社や売主が休みの場合はすぐ連絡がつかない
・相談対応が専門ではないので、ほかの業務の合間でないと返答できない
・業務の優先順位は担当者次第で決まる
・売主が直で買主に連絡してくれない
相談室がないと「対応してもらえるの?」「このあとどうすればいいの?」と返答が来るまでの間、不安な気持ちで待たなければなりません。
②「まずはここに相談すればOK!」と思える安心
マンションの販売や維持管理には、色々な会社や人がかかわっています。
そのため、何か困ったことがあったときに、誰にいうのがベストなのか分からない場合も多くあります。
例えば…
・管理会社や管理組合:共有部や専用使用権のある共有部(バルコニーや専用庭など)に何かトラブルがあったとき
・設備メーカー:売主会社の保証期間外の故障やメーカーでないと対応できないような設備の故障が起こったとき
ただ、その判断自体が難しかったり、そもそも連絡先もよくわからなかったりすることも。
これって管理会社?メーカー?売主?と迷ったときに、「ひとまずここに連絡しみよう」と気軽に問い合わせできる場所があるというのは安心ですね。
これもあったらもっと安心!

住まいのトラブルの中でとくに急を要するのが、水まわりの故障。
突然やってきて、放っておけないのが厄介ですね。
せっかくお客様相談室があっても、休日で連絡できないという場合もあります。
そんなときに備えて、緊急を要するトラブルに365日対応してくれる窓口があるかを確認しておきましょう。
【まとめ】購入後の安心のために!
お客様相談室へ電話することなく、快適に過ごせることが一番ですが、いつ何が起きるかは誰にもわかりません。
いざというときも安心できるよう、お客様相談室の有無を購入前に確認しておきましょう。
「売ったら終わり」という考え方がまだまだ残っている中古マンション業界。
ストック型社会へ変わろうとしている世の中にあわせ、もっと安心して中古マンションを購入できるサービスや会社が増えていくといいなと思います。
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