リノベ済みマンションってどれも同じ?買取再販業って何?

リノベーション済みマンションのよしあしをどこで判断していますか?
使いやすそうな間取りだった、好みの内装だった、仕上がりがきれいだったなど、気に入ったポイントがあると思います。
では、見た目の他には、どんなところをチェックしたらいいでしょうか?
リノベーション済みマンションの質は、販売元である買取再販業者で大きく変わります。
好みにあう内装か、使いやすい間取りかも重要ですが、家族を守る大切な住まい。
「誰がつくったのか」も見逃せません。
今回は、安心できるリノベ済みマンション選びに欠かせない買取再販業者についてお伝えします!
そもそも買取再販ってどんな仕事?

リノベ済みマンション選びで大切な買取再販業者。
買取再販業とはどんな仕事なのでしょうか?
買取再販とは、業者が自ら仕入れた中古マンションをリノベーションし、市場へ再販売することです。
エリアや物件の広さにあわせ、もっともニーズにあう間取りや内装につくりかえます。
見た目をきれいにするだけでなく、老朽化にともなう不具合も改修工事を行って、安心して住み続けられる物件に生まれ変わらせています。
基本的には不動産仲介会社を通して販売を行うB to B企業のため、あまりなじみがないかもしれません。
<リノベマンションで社会貢献?>
買取再販は誰もが知っている仕事ではありませんが、実は社会貢献性の高い事業なんです。
そもそもリノベーション自体、とてもエコな事業です。
リノベーション住宅は建て替え工事と比較して、
- CO2の排出量が1/33
- 産業廃棄物の発生が1/22
に抑えられた、環境負荷の小さい住まい。
さらに、中古住宅をよみがえらせることで、深刻化する空き家問題の解消に貢献しています。
つまり、リノベマンションに住むという選択が、環境問題や空き家問題の解消へつながっています。
買取再販業者は、家電メーカーに例えるとわかりやすいと思います。
あなたはテレビを買いたいと思い、家電量販店へ行きました。
たくさんあるテレビの中からあなたにぴったりの一台を見つけてくれる店員さんは、不動産仲介です。
店員さんのアドバイスを聞きながら、テレビのデザインやスペックはもちろん、実績のあるメーカーがつくった製品なのか、保証はあるのかなどを確認しますよね?
リノベ済みマンションも同じで、安心して住むことができるのか、メーカー=売主である買取再販業者についてよく調べておくことが大切です。
なんで業者選びが大事なの?

国の政策の後押しやリノベーションの普及にともなって、近年、大手から小規模の会社までさまざまな事業者が参入しています。
都内だけでも3000社を超える買取再販業者があるといわれ、各社が工夫を凝らしたリノベ済み住宅を販売しています。
これだけ業者があると物件のバリエーションも豊富で、選ぶのが楽しくなりますね。
しかし、数が多いということは業者の質もバラバラということ。
中には、リノベーションといいながら設備交換だけの簡単なリフォームしかしていないケースや見えない部分だからといってカビや腐食をそのままにしているケースなど悪質な業者もいるようです。
とくに壁の裏や床下などの見えない部分がどうなっているか、工事が終わってしまうと簡単には確認できません。
見えない部分に危険がひそんでいるかもしれないからこそ、買取再販業者選びが重要なのです。
リノベ済みマンションのチェックポイント
安全なリノベ済みマンションを買うために、次の点をチェックしましょう。
- 見えない部分の検査・工事がされているか
- 工事の仕様書、設備表、改修図面等の書類がそろっているか
- 住んでからの保証はどうなっているか
- 信頼できる会社か
- R1住宅かどうか
①見えない部分の検査・工事がされているか
工事が完了してしまうと壁の裏側がどうなっているか、見ることができません。
見た目がきれいでも、裏側まできれいにしてあるか分からないので、どんな検査がされて、不具合に対してどう対処されたか確認しておきましょう。
②工事の仕様書、設備表、改修図面等の書類がそろっているか

リノベ済み物件の完成までには、内装設計、積算(見積もりのこと)、施工と複数の工程が必要になるため、書類の管理が煩雑になりがちです。
必要書類が整理された状態で引き渡されること。
当たり前のことですが、業者の管理体制を知る目安になります。
また、書類がそろっていれば、万が一売りに出すときやトラブルで補修工事が必要になったときも安心です。
③住んでからの保証はどうなっているか
リノベ済みマンションの場合、宅建業法の取り決めで2年間の保証が義務付けられています。
それ以外に、独自の保証をつけている会社もあるので、保証範囲や保証期間を確認しましょう。
トラブルがあったときに、すぐ問い合わせできる窓口があるかどうかも重要なポイントです。
④信頼できる会社か、実績のある会社か
保証があっても、その会社がなくなってしまったら元も子もありません。
業者のホームページで会社の規模や年間の販売数を確認しましょう。
ただし、小さな会社では、ネットで調べても情報が出てこないことがあります。
そういった場合は、仲介会社に信用できる売主なのか確認してみましょう。
⑤R1住宅かどうか
R1住宅とは、一般社団法人リノベーション協議会が定めるリノベーションの基準をクリアした住宅のことです。
適切なリノベーション工事、検査がなされているかの目安になります。

【まとめ】安心できるリノベ済み購入=安心できる買取再販業者選び
どのようなリノベーション工事がされたのか、なかなかわかりにくいリノベ済みマンション。
数あるリノベ済みの中から、安全な取引を行うには、売主である買取再販業者選びが大切です。
どんな売主が販売する物件なのかを調べ、心からほっとできるリノベ済みマンションを手に入れましょう。
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