暮らしやすさ直結!リノベマンション購入時のポイント【電気編】

中古マンションの安い、立地がいい、広いといったメリットを残しつつ、古い間取りや設備を今の暮らしにあわせてアップデートしたのがリノベーションマンション。
間取りや設備は新しくしたといっても、マンションならではのルールでアップデートしきれない部分も。
アップデートできない=住みやすさに影響するかもしれないポイントなので、購入前に忘れずに確認しておきたいですね。
今回は、エアコン・電子レンジ・食洗機など生活に欠かせない家電が増えたからこその「電気編」!
買ってから「こんなことならほかの物件にしたのに…」なんて後悔しないよう調べておきましょう。
ブレーカーが落ちる?!受電方式を確認しよう

一般家庭用の受電方式には、
- 単相2線式
- 単相3線式
の2種類があります。
戸建てだと施主が決められるのですが、マンションの場合はすでにどちらの方式か決まっています。
単相2線式の場合、30Aまで・100Vと電気の使用条件が決まっていてあとから変更ができません。
一人暮らしなら30Aでも問題ありませんが、家族で暮らすには30Aでは物足りないでしょう。
どの家電がどれくらいアンペアを消費するかは、下記を参考にしてみてください。
各家電の消費アンペア数
・電子レンジ(30Lクラス):15A
・ドラム式洗濯機(乾燥時):13A
・ドライヤー:12A
・エアコン(10帖・冷房時):5.8A
・テレビ(プラズマ42型):4.9A
・冷蔵庫(450Lクラス):2.5A
※東京電力ホームページより
省エネ家電が増えているとはいえ、家電の組み合わせによっては30Aなんてあっという間です。
同時に使う家電の数や種類に気を付けないと、ブレーカーが落ちてしまう恐れがあります。
毎日のことだけに、ブレーカーが落ちないか気をつけながら使うのはストレスがたまるもの。
単相3線式のマンションがほとんどですが、総戸数が少なく築年数が古めのマンションは事前に確認しておいた方がいいでしょう。
単相2線式、アンペア以外に困ることは?
単相2線式は電圧を100Vから200Vへ変更できないため、200Vのエアコンが使えません。
日本の家電は100Vが主流ですが、エアコン(おもに対応帖数12帖以上のもの)やIHクッキングヒーター、ビルトインタイプのオーブンレンジなどパワーが必要な家電は200V対応になっています。
- 希望物件のLDKが広い
- 引き戸で洋室とLDKが区切られている物件を1つのLDKとして使いたい (下記、間取り図参照)
などの場合は、使いたいエアコンが使えないケースがあるので注意が必要です。
単相3線式なら安心?

単相3線式の場合、電力会社との契約上60Aまでアンペア数を増やせます。
とはいえ、マンションによっては自由に契約アンペア数を変えられない場合があります。
マンション全体での電気容量が決まっていて、それを各戸で分けあっているためです。
- 管理組合に申請した人から増やせる
- 不平等にならないよう一律で上限を決めている
など、マンションごとにルールがあり、それを守らないといけません。
家族が多い人や複数の部屋でエアコンを稼働する場合は、最大何アンペアまで増やせるのか、確認しておくと安心ですね。
番外編:一括受電方式かどうかも確認しておこう
一括受電方式とは、マンション全体で1つの電力契約を結ぶことです。
まとめて契約することで、各戸がバラバラで契約するよりも電気代を抑えることができます。
しかし、
- 基本的に10年単位での契約になる
- 電力自由化による自由な契約ができない
といったデメリットも。
電力会社は自由に選びたい人やガスやインターネット・スマホとのセット割引を受けるために指定の電力会社と契約しようとしている人は、一括受電方式のマンションでないか調べておきましょう。
【まとめ】家族で住むなら要チェック!
購入したマンションが単相2線式だった場合、40A以上の契約ができません。
節電意識が芽生えていいかもしれませんが、家族で暮らすなら2線式なのか3線式なのか確認しておいた方がいいでしょう。
一人暮らしでも、現在30A以上で契約している人は注意が必要ですね。
暮らしやすさに直結する電気のこと。
快適なリノベマンションライフのために、事前の確認をお忘れなく!
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