暮らしやすさ直結!リノベマンション購入時のポイント【インターネット編】

中古マンションの安い、立地がいい、広いといったメリットを残しつつ、古い間取りや設備を今の暮らしにあわせてアップデートしたのがリノベーションマンション。
間取りや設備は新しくしたといっても、マンションならではのルールでアップデートしきれない部分も。
アップデートできない=住みやすさに影響するかもしれないポイントなので、購入前に忘れずに確認しておきたいですね。
今回は、コロナ禍でさらにマストになった「インターネット編」!
買ってから「こんなことならほかの物件にしたのに…」なんて後悔しないよう調べておきましょう。
マンションのネット配線方法は3つある

コロナ禍でいっきに進んだ企業のテレワーク。
それにあわせて、とくに光回線が通っているかどうかを住まい探しの重要な条件としている人も増えています。
ここで注意が必要なのが、光回線は使えても配線方式次第で、満足のいく通信速度が得られないかもしれない点です。
インターネット対応となっているマンションの場合、配線方式は
- 光配線
- LAN配線
- VDSL
の3つがあり、通信速度を優先するなら「光配線」かどうかを確認しましょう。
なんで3つもあるの?

マンションの場合、電柱からまずは共有部へ光回線を引き込みます。
その後、共有部から各戸へ配線をつなぐのですが、この共有部~各戸(専有部)間の配線方式を何にするかはマンションの管理組合で決めているためです。
3つの違いは何?
共有部と各戸をつなぐ線の違いが、通信速度や安定性に影響しています。
配線方法① 光配線
光ファイバーケーブルを使って共有部から各戸をつなぐ方法。
最大速度は戸建てと同じ1Gbps。速度も速く、安定している。
配線方式② LAN配線
LANケーブルを使って共有部から各戸をつなぐ方法。
壁の差し込み口にLANを差せば、特別な工事などなくインターネットが使える。
最大速度は100Mbps~1Gbpsとばらつきが大きい。
配線方式③ VDSL
電話回線を使って共有部から各戸をつなぐ方法。
最大速度は100Mbpsでかなり遅い。
電話回線を無理やり使っているため、周りの干渉を受けやすく通信も安定しない。
また、光回線が使えることがわかったら、配線方式とあわせてプロバイダ(ドコモ光、SoftBank 光、au ひかりなど)の指定があるかも確認してください。
マンションでまとめて契約を行っている場合、プロバイダが決まっていることがあります。
光配線にしたい!どうすればいいの?

マンション全体にかかわることなので、残念ながら個人の意思では変えられません。
まずは管理組合の理事会に提案・相談して、ほかの住民の同意を得る必要があります。
希望の物件がLAN配線やVDSLの場合は、モバイルWiFiやホームルータ―を契約した方が早いでしょう。
(ホームルーターの方が電波が安定しているので、自宅でしか使わない人はホームルーターがオススメです。)
とはいえ、光配線かどうか(安定してネットが使えるか)はマンションの資産価値的にも重要なことです。
快適なネット環境と資産価値向上のために、管理組合で話し合うという選択肢もありかもしれません。
光配線OK!でも、こんなトラブルが…?

光配線でつなげる環境ができていても、実際に共有部と各戸をつなぐための工事が別途必要な場合があります。
共用部の基盤から各戸まで光ファイバーケーブルをひっぱってくるのですが、このとき、共有部の配管等が邪魔をしてつなげないことがあります。
共有部が問題になっている場合、売主や施工会社では対処できません。
この場合、まずは管理会社・管理組合への連絡が必要です。
そもそもマンションの建設時にネット回線を通す前提でつくっていないので、光配線のマンションだとしても部屋の位置によって通せないことがあります。
通せなかった場合、ケーブルをカバーで覆って廊下などから通す方法もありますが、廊下は共有部なので勝手に工事ができません。
- 配線がどこまで通っているのか(すでに各戸まで通してあるマンションもあります)
- マンション内の過去の工事で通せないことがあったか
などもわかると安心ですね。
【まとめ】暮らしに欠かせないインターネット、事前確認をお忘れなく!
在宅ワークがはじまった、動画配信サービスでドラマや映画を観る時間が増えたなど、インターネットの重要性がますます大きくなりました。
物件の販売図面やWEBサイトには「インターネット対応」「ネット設備:NTT/KDDI」などと記載されていることがほとんどですが、記載のない場合は忘れずに確認してください。
また、配線方式までは書いていないことが多いので、担当者と話した際に質問するか、マンションで契約しているネット会社に問い合わせましょう(ネット会社にきく方が確実です)。
マンションによって事情が大きくことなるインターネット環境。
あとからトラブルにならないよう、事前確認をお忘れなく!
人気コラム